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『紫苑さん朝の一幕』 by 「8-824」氏

※注意※ この作品には成人向けの表現が含まれています。
大変申し訳ありませんが、18歳未満の方はお戻りいただきますよう、お願い申し上げます。


 朝を迎える。
窓からは陽光が差し込み、ぽかぽかと暖かい。
「今日もよいお天気ですわね。さて、瑞穂さんはもう起きているかしら?」
 これまでの経験からするに、きっとまだ気持ち良さそうに寝ているに違いない。
「朝はあまり得意ではなさそうですものね。瑞穂さんは」
 私は瑞穂さんを起こしに行くため部屋に向かっって歩き出した。

 部屋の扉をノックする。が、なにも反応が返ってこない。
そっと扉を開けると、そこには
「ふふふっ……やっぱり…」
 予想した通り瑞穂さんはベッドの上で
すやすやと可愛らしい寝息を立てていた。
「瑞穂さん、気持ちの良い朝ですわよ。起きないと損してしまいますわ」
 声を掛けてみるが反応がない。と、
「んっ……やめてよ…まりや……こんなの…恥ずかしくて……着れないよぉ……」
 寝言を呟いて寝返りを打つ。
するとその拍子に布団がずれた。
「まぁ……なんというかこれは…犯罪ですわね」
ずれた布団からはすらりとした生足がはみ出ていた。
みずみずしい肌、細い足、
「ぅぅ……奏ちゃん達まで……そんな……」
「いったいどんな夢をご覧になっているのかしらね?瑞穂さんは」

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 一方、瑞穂の夢の中では…
「さぁ、瑞穂ちゃん、これを着てもらうわよ」
「これって、メイド服じゃないか!しかも楓さんが着てるのより露出が多いし!」
「これで、フルボイス版の売り上げが伸びるんだから、あれこれ文句言わないの」
「なに言ってるのか全然分からないよ!まりや!」
「まぁそれはいいとして、ほら、こっち来る。着かたが結構難しいから私が着せてあげる」
 強引に腕を引っ張られる。
「わあっ…やめて、やめてってば、まりゃっ!」


 五分後――
 まりやに無理矢理着替えさせられた僕は、奏ちゃんと由佳里ちゃんの前に立たされていた。
「お姉さま……えっち……」
「はややや…奏どきどきするのですよ〜」
 ふたりの目線の先には……
「もう……お婿にいけない……」
「大丈夫よ。わたしがお嫁に貰ってあげるから」
「ぅぅ……」
 そこにはメイド服を装備して、さらに萌え度がアップした瑞穂がいた。
「しかし、これが噂の絶対領域ってやつね。確かに破壊力抜群だわ」
 じろじろと、太ももの辺りを見ながら、そんなことを言うまりや達。
「そんな目で…見ないでよぉ……」
「そのあの、そんな格好をしているお姉さまもとっても素敵なのですよ〜」
「そ、そうですよ!黒のニーソーなんてお姉さましか似合いませんし」
「似合っても嬉しくないよ!」

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 そのころ紫苑はというと――
「うぅ……むにゃ…なんでこんな目に……」
「瑞穂さん、なんて色っぽいのかしら」
 なにやら夢でうなされているのか、先ほどからぶつぶつ言っている。そしてその肌はほんのり上気して艶っぽい。
 瑞穂は気にしている様だがその姿はどっからどう見ても女の子だった。いや、それ以上に女っぽい。
「ある意味、才能ですわね。それにしてもどうすればいいかしら?」
ふに――
 頬を突いてみる。
「あん♪」
ふに――
「やぁ……そんなとこぉ……」
 つつく度に悩ましげな反応を返してくる。
「癖になりそうですわね……」
 このまま、瑞穂さんを眺めているのも面白そうなのですけど……
「決めましたわ。――えいっ!」
 思いついて勢い良く布団を剥ぐ。
が――


「なかなか粘りますわね、瑞穂さん」
 うんうんうなりながらも起きる気配はない。
「困りましたわねぇ……あら?」
 ふと、あることに気付く。
「あら?その…確か…先日拝見しテレビでは、男の方は朝方大きくなるそうなのですけど……」
 その前にしたのはいつだったかしら?などと思い返す。
見るとそのどうやら、勃ってはいないようだ。
「瑞穂さんのことですから、おかしくはないですが……だんだんと女性化してきてますわね」
 目を覚ます様子はないが――
「そんなに、無防備だと悪戯しちゃいますよ?」
 むくむくと悪戯心が湧き上がってくる。
「んぁ……ダメ…スカート短いよぉ…あっ、見えちゃうよぉ……」
 身悶える瑞穂さんにそっと近づき、股間の方へ手を伸ばす。
 さわさわ――
「あ……あん♪」
 その声ってばとってもチャーミング。
「うふふ。早く起きて下さらない瑞穂さんが悪いんですからね」

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一方再び夢の中では――
まだ瑞穂ちゃんの闘いは続いていた。
「絶対言わないからね!」
 僕にこんな格好をさせただけで飽き足らず、次にまりやが言い出したのはもっと酷いことだった。
「これも瑞穂ちゃんのためだよ」
「そ、そんな、『買って下さいねご主人様☆』なんて言えるもんか!だいたい僕は男なんだからね!」
「なに言ってるの瑞穂ちゃん!そんな服着て、その姿のど・こ・が・男だって言うのよ!」
「こ、これはまりやが着せたんじゃないか!それなのに…あんまりだ…うぅ……」
「奏からもお願いするのですよ。もっとたくさんの人にお姉さまの魅力を知って貰いたいのですよ〜」
「そうですよ。お姉さまならイチコロです!」
「そうですよ。お姉さまならイチコロです」
「みんなまで………も、もう!わかったわよ!言えばいいんでしょ!言えば?!」
「さっすが瑞穂ちゃん。これで安泰だね」

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 翻って現実では――
「ご主人さま買ってくだ……んっ……わあっ?!」
 変な感触を感じて跳ね起きる。
「あら?目が覚められたのね。少し残念ですけど…おはようございます瑞穂さん」
「あ、紫苑さん……おはようございます」
「それにしても、ずいぶんとうなされていたみたいでしたけど……」
「えぇ……なにかとても酷い夢を見ていたような気がします」
「まあ…それは大変でしたね」
「あれ?そういえば紫苑さんどうしてそんな近くに……って…紫苑さん!」
「はい?」
「なな、なにしてるんですか?!」
「呼びかけても起きてくださらないものですから」
「それで?!」
(なんか変な感じがすると思った……)
「いえ、なんといえば良いのかわかりませんが、
 男の方って朝方は大きくなるのでしょう?」
「え…?」
「先日、テレビで聴きましたわ。それなのに瑞穂さんったら、なにも変化がないんですもの」
 ちょっと残念そうな紫苑さん。
そう言われると、確かに最近は朝に大きくなることはなかったように思う。
「僕って………」
 生理現象までなくなっちゃったら、ほんとにまずいよね?もう戻れないんじゃ……
「そんなに落ち込まないで下さいな、瑞穂さん」
「だってぇ………」
 朝から僕は泣きそうだった。こんな調子で今日一日大丈夫なんだろうか?
「それに瑞穂さん一人でしたりもなさらないでしょう?私、心配ですわ」
 言われてみれば、最近一人でするなんてなかった。寮では一子ちゃんと一緒に寝ていたから尚更だ。
 僕、欲求なくなっちゃってる?
「さ、最終段階に入っちゃってるかも……」
「では、瑞穂さんお脱ぎになって」
 落ち込む僕を尻目にさらっとそんなことを言う紫苑さん。
「だ、だからって、なんでそうなるんですか!」
「いや……ですか?」
 紫苑さんはじっとこちらを見つめる。そんな目で見られると断れない。
「でも、こんな朝から……」
「瑞穂さんが心配させてるんじゃありませんか」
「う、それを言われると………はぁ、わかりました、お願いします」
 ついに僕はあきらめてそう言った。
「お任せになってくださいね」

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「はっ…ぁ…紫苑さん…んぁ…」
 紫苑さんが僕のものを触る。
「ふふっ、だんだん大きくなってきましたね」
 細い指が柔らかく包む。紫苑さんの手は暖かいけど、少しひんやりしていた。
「んっ…や……だって紫苑さんが……」
 息も絶え絶えに僕は答える。
「やっぱり瑞穂さんもちゃんと男なんですね」
「あたり…んっ…まえです……」
 さらりと酷いことを言う紫苑さん。
「では、瑞穂さん口でしますわよ」
「く…ぅ…え…?…口で?…はぁ…そんなの…ぁ…いつ憶えたんです…?」
「ふふふっ、私勉強は怠りませんわ」
 紫苑さんがとても好奇心旺盛なのは知っていたけど、まさかこんなことまで勉強してるなんて―
「では……しますわね」
 紫苑さんが、歯を立てないようにそっと咥える。
「あ、あぁ……紫苑さん…それ……」
 上目遣いで、こちらを見上げてからゆっくり優しく動き出す。
「ふぁっ……紫苑さんの…口の中……暖かくて、すごく気持ちいい……」
 そう告げると、紫苑さんは嬉しそうに目を細める。わざわざ、こんなことを僕のために覚えてくれたのかと思うと、胸が熱くなった。
「ふふっ……んっ、ちゅ……嬉しいですわ……っ」
「あっ!ふ……っ…ああぁ……っ…ん…!」
 紫苑さんの動きが少しだけ早くなる。
「ちゅ…ん…瑞穂さん……くちゅ…可愛い声…」
「な、そんな…はぁ…んっ…こと言ったって……声が…でちゃう……あふっ…」
 これって、僕もしかしてもしかして、喘ぎ声ってやつなの?!軽く驚愕してる僕なんてお構いなしに、紫苑さんは拙いながらも、僕を気持ちよくしようと一生懸命にしてくれている。
 そしてどうやら僕も敏感になっているみたいだ。
「っふぁ………っ……!」
 軽く紫苑さんの歯が当たった。
「だ、ちゅぱ…大丈夫ですか……瑞穂さん…?」
 思わずびくんと体が震える。
「いや…ん…大丈夫で…す…んっ…あっ…」
 心配そうに顔を向ける紫苑さんに僕は答える。
「…そうですか…んむ…よかった…ちゅ…」
 そういってまた動きを再開させる。
「ふぅ…ぁ…ん…きもち……いぃ……」
 体の中からしばらく感じたことのない射精感がこみ上げてきた。
「んあっ…紫苑さ……僕も…う……」
 そろそろ限界のようだった。高まってくる快感に、僕はどうにかなりそうになる。
「…んむ…ちゅ…だして…いつでも……私…っ」
「く……うっ……!!」
 勢いよく白濁を紫苑さんの口の中に吐き出す。
その間、紫苑さんは僕のものから口を離さないで、吐き出したものを飲み込んでいく。
「ん…んぐ…んぐ…はあっ、はあっ、はあっ……これが…男の人の……苦いですわね……」
「紫苑さん……」
「初めてでしたけど、どうでしたか?」
 そう言った紫苑さんが堪らなく愛おしくて、僕は答えを言う変わりに優しく抱きしめた。

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「さ、瑞穂さん今日はとても良いお天気ですよ」
 それは、思わず外出したくなってしまうような、そんな天気だった。
「外は気持ちいいですわね」
 紫苑さんが窓を開ける。外から優しい風と、新緑の匂いが漂ってきて、僕の部屋に新鮮な空気を送り込む。
「そうですね……」
 まぁ、それはいいのだけれど……
「どうかなさったの瑞穂さん?私、今日は外へお出掛けしたいですわ」
 うーん、もの凄く言いにくい…
「あのですね紫苑さん……」
「はい?」
 恥ずかしいがどうにもならない。
「…実は腰が抜けて起きれないんです……だからもう少し待ってください」
「まあ……うふ、ふふふふ…瑞穂さんったら」
「うぅ……久しぶりだったから仕方ないでしょう!それに朝で、いきなりしたから……」
「では、あと少しこうしていましょうか」
 そう言って、僕の横にそっと寄り添ってくる。
 ベッドの上から二人で外の様子を眺めた。柔らかい日差しに、再び眠気を誘われる。

 変な夢を見たり、朝からしちゃったり、なかなか大変な寝起きだったけど、それでもきょうはいい日になるかもしれないと、隣に座る紫苑さんを見つめながら僕はそう思った。

(END)

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#とりあえず、同人誌用にまとめたのです。
#加筆して出したいなぁ、と思ってるんですけど、フルボイス版プレイしてたら一向に進まないよぅ……

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