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『魅惑の脚線美』 by 「9-451」氏



「臨時…休業?!」
行きつけのクリーニング店の前で、瑞穂ちゃんが呆然と立ち尽くしています。
「受け取りは今日だったのに…明日着ていく制服、あったかなぁ」
仕方なく寮に戻り、クローゼットと引き出しを探ること数分。
「制服…制服っと…あ、あったあった!」
どうやら目的の物は見つかったようです。が…

「あるにはあったけど…これかぁ…」
袖を通していない[制服-2]を見てはため息をつく瑞穂ちゃん。
「どう見ても短いよね。中を覗かれるなんて…考え過ぎかな」
仕付け糸を外し、体に当てて鏡の前に立ちます。
「う〜やっぱり危険かなぁ…おじぎすると…見えちゃうかなぁ…」
あれこれポーズを変えながら悩んでいると、不意にドアが開きます。
「瑞穂ちゃーん、いるー?…って?!」
「えっ…まりや?」

「…鏡の前で衣装合わせ?瑞穂ちゃん、もしかしてそこまで目覚めちゃったのかな〜?」
微妙な沈黙の後、まりやが口を開きます。
「ちっ、違うって!制服が足りなくなったからこれを着なくちゃならなくなって!」
「なーんだ、つまんないの。でも…さすがにこれは危ないかな」
「…まりやから見ても危ないと思う?」
「万一ってこともあるからねー。試しにちょっと着てみれば?」
「うん…気は進まないけどね…」


「…どう、かな?…」
制服に着替えた瑞穂ちゃんが、おずおずとまりやの前に立ちます。
「う〜ん…」
「これじゃまずいかな?」
「いや〜、こりゃあ別の意味で危険だよ。はっきり言って目の毒」
「え?どういうこと?」
「…すらりと伸びる無駄の無い色白の足…歩くたびに揺れる短めのスカートは挑発的でさえある」
「ちょ、ちょっとまりやっ!急に何言い出すのさ!」
「体育用具室に連れ込まれ、押し倒されて太腿露わな瑞穂ちゃんピーンチ!貞操の危機っ!!」
「…そんなことするのはまりやだけだと思うけど」
「うっ…瑞穂ちゃんノリ悪いなー。まぁ、普通にしてれば中まで見えることは無いよ。」
「こんなに短くても?」
「ちょっと腕伸ばして床に着けるようにやってみてよ…そうそう。うわー体柔らかいねー」
「ま、まだ〜?」
「よっしゃ!いただき!!」
まりやの手が素早く動き、瑞穂ちゃんのスカートを背中までまくり上げます。
「わあっ!何するんだよっ!!」
慌ててスカートを直す瑞穂ちゃん。
「なっはっは!今くらいがモロ見えになる限界だよ、覚えた?」
「…それならそうと言ってくれれば」
「それと、とっておきの下着を着けておけば完璧かな♪」
「そんなの持って無いよ…とりあえずアドバイスありがと」
「どういたしまして。そんなに心配しなくても何とかなるよ。じゃあねー!」

「…とっておき…とっておき…って何を捜しているんだ僕は?!」

無情にも時間は過ぎて行き、やがて運命の朝を迎えます…


「お姉さま、おはようございま…すっ?!」
いつもの通学路、でも行き交う生徒たちの様子は普通ではありません。
「おおお姉さま、おっ、おはようございます!」
「おはよう…ございます、みなさん…」
「ちょっと、お姉さまの制服…見た?」
「ただでさえお美しいのに…ああ、わたしもうダメ〜」
「いや〜ん、目のやり場に困ってしまいます〜!」
生徒全員が顔を赤らめ、身体をよじり、後姿に熱い眼差しを送ります。
「予想はしていたけど…晒し者だね」
「これで瑞穂ちゃんが『見せる悦び』に目覚めてくれれば言うこと無いんだけどね」
「…まりや…絶対いやだよ、それだけは」

「はぁ…次は世界史か」
朝から注目され続けてぐったり加減の瑞穂ちゃん。
(貴子さん…変に反応しなければ良いんだけど)
「お姉さま…ええっ?!」
「あっ、貴子さん。どうしました?」
「いいいえっ、なんでもありませんわっ!そそそれよりじゅーぎょうの準備をしなくてわっ!」
「あの、どこか具合でも悪いんですか?お顔の色が…」
「ごごご心配にわ及びませんわお姉さま!おほほほほ!!」

(やっぱりダメだ…貴子さん動揺してる…)

授業中も足元に視線を感じる瑞穂ちゃん、視線の主はもちろん貴子さんです。
「…あの、わたしの足がそんなに気になりますか?」
「なっ…!何をおっしゃいますお姉さま!!わわわわたくしそのようなことは!」
「ちょっ、声が大きいですよ!この制服、やっぱり似合いませんか?」
「!し、失礼いたしました。似合う、似合わないではなくてその…何と申し上げれば良いのか…」
「?」


「お姉さまにこんなことを申し上げると、あらぬ誤解を招きそうですが…」
「何でしょう?」
「その…同性から見ても胸が高鳴る、とでも言えばよいのでしょうか」
「貴子さん…あの…それは」
「いえあの、わたくし妙な性癖や嗜好はございません!美しいものを美しいと表現するのはいけませんか?」
「は、はぁ…」
「あくまでも率直な感想を申し上げただけです…ですが、やっぱり眩し過ぎますわ…お姉さま」
「………」
後の言葉が続かない二人でした。

精も根も尽き果てた瑞穂ちゃん、やっとの思いで放課後です。
(ふう…それにしても長い一日だったなぁ)
昇降口を出て気が緩んだその時、一陣の風が吹き抜けます!
「わわわっ!あん♪」
「きゃあああ〜〜っ!お、お姉さま〜〜〜っ!」
スカートを慌てて抑えて振り返ると、感極まった生徒の屍累々、といった有様です。
「やっちゃった…でも見えたのは後ろだから…大丈夫だよね…」
倒れた生徒を助け起こし、急ぎ足でその場を離れます。しかし、その時…

「よっしゃ!極上ネタゲット!」…下足箱の陰で秘かにほくそ笑む人物が。

翌日、昼休み。屋上で対峙する人影が見えます。
「こんな所に呼び出して、何のご用ですか?まりやさん」
「そんなに悪い話じゃないよ貴子。これ、いくらで買う?」
「こっ、これはお姉さまの!まりやさんっ!あああなたって人は〜!!」
「うわっ!た、貴子、ちょっと冷静にっ!」
「言い値でお受けしますわっ!!」
「………へ?」

取り引きされたのは、もちろん瑞穂ちゃんの「あん♪」なパンチラ写真でした。

          ―完―

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#フルボイス版のマニュアル見てたらこんな話ができました。

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